新型コロナウイルスに関する静岡県歯科医師会からの重要なお知らせ

県民の皆様へ

令和2年4月13日

新型コロナウイルスの感染拡大により、医療現場をふくめ、たいへんな状況にあります。一刻も早い事態の収束を願うとともに、皆さまにはご自身と身のまわりの方の安全にご留意ください。
以下、静岡県歯科医師会からのメッセージです。


1. 感染予防のために、お口の健康管理をしましょう!

インフルエンザウイルス等では、口の中にある細菌が出すタンパク分解酵素が、ウイルス感染を促進します。特に歯周病菌は強いタンパク分解酵素を持っているため、口腔清掃と歯科医院での治療やケアが重要です。
また、お口が不潔ですと、腸内細菌のバランスがくずれ、全身の免疫力が低下する危険性が高まることが分かってきました。(日本歯科医学会連合ホームページ:http://www.nsigr.or.jp 参照)




2. 歯周病の重症化予防は大切です!

歯周病などの重症化を予防するための定期受診は、ウイルス感染予防のためにも意味があり、これを延期することは全身状態の悪化にもつながりかねません。ただし、予約を延期しても問題がない場合など、必要な判断についてはかかりつけ歯科医にご相談ください。



3. 誤嚥性肺炎を防ぎましょう!

高齢になると、食事中にむせることが多くなります。これが酷くなると、「誤嚥」といって、食べ物や唾液が、食道ではなく気管から肺にいたり、肺炎を起こしてしまいます。誤嚥の危険性が高い方は、ウイルス肺炎の危険性も高くなります。お口を清潔に保つことが、その予防につながります。(日本歯科医学会連合ホームページ:http://www.nsigr.or.jp 参照)






歯科医療機関への受診にあたっては、

私たちは、歯科医院における感染対策(標準予防策)を徹底してきました。幸いにも、現時点で、歯科医院を核とした感染拡大の報告はありません。ただし今後、県内において感染が広がり、自覚症状がない患者さんが来院するリスクが高まる状況が想定されます。
つきましては、以下の点についてご理解ご協力をお願いいたします。

(1)これまで通り、発熱や咳などの呼吸器症状や海外渡航歴など、新型コロナウイルス感染症の疑いがある場合は、受診する前に「帰国者・接触者相談センター」もしくは医療機関に相談して指示を受けてください。

(2)受診される前には検温し、もしも発熱がある場合には、歯科医院に電話で相談の上、受診を延期するなどの対応をしてください。

(3)歯科医院では待合室の患者数を減らすなどの予約調整や、医院内の換気の徹底を行っております。ご理解をお願いします。

(4)診療について、緊急性があるかどうかは、患者さんの状態を診て、かかりつけ歯科医が判断しますのでご相談ください。